Q&A (2023年10月27日更新)(2022年7月15日更新)(2023年4月19日更新)

このページでは「エアリールーバー」をご購入いた方々からいただいた貴重なご質問やご提案に対して、開発当初の考え方などを紹介しながらお答えできればと考えています。

エアリールーバーのサイズ(縦と横)

190mm(縦) x 190mm(横)です。もっと大きいサイズやもっと小さいサイズを用意してほしいというご提案をいただいています。
この大きさになったのはいくつか理由があります。
1.金型のサイズが大きくなると金型代が非常に高くなるので、販売価格をできるだけ抑えるためにルーバー本体の金型を最小限の一つだけ、一番使い勝手がいいと思われるサイズだけにした
2.何度も試作した3Dプリンターで製作できる最大サイズが200mm角以下だった
5.6枚程度であれば送料の安い各種メール便を利用できる
今後、ご購入いただける数が増えて違うサイズのご要望が増えてきた場合には検討していたいと考えています。

エアリールーバーのサイズ(厚み)

4mmです。エアリールーバーの特徴として2枚重ねて使う方法をご紹介しています。2枚重ねて使って(ダブルストレート、ダブルクロス)厚みが8mmになっても市販されているほとんどの網戸の枠の内側に納まるサイズに設定しています。実際に設置するときには取付ピンの頭部分の0.5mm程度が加わります。この厚みの中に角度を持ったルーバーを配置しているのがエアリールーバーの最大の特徴です。

開口率とルーバーの角度 風の通り具合

風の通りが良いとのご評価を多くいただく一方あまりよくないといったご評価も時々いただいています。「良い」と言っていただいているのはプライバシーを保ちながらある程度風が通るので良いというご評価で、「良くない」というのは網戸だけの時と比べると悪いとのご評価のようです。ルーバーの角度は一枚でもある程度のプライバシー効果があり、2枚重ねると外からの正面からの視線をを完全に防ぎながら、風の通り道をなるべく遮らないようにデザインしました。それぞれ窓に設置する状況も違い、風向や風の強さ、湿度や室内外の圧力差などいろいろな要素があり、感覚的なものなので正確な評価が難しく、厳密には風洞実験などで環境を一定してデータを取る必要があるようです。開発者としての感覚ですが次のように考えています。(試験データではありません。)

感覚的な風の通りやすさ:
100%:窓を開けて網戸が無い状態
70%:窓を開けて網戸がある状態
50% – 30%:窓を開けて網戸にエアリールーバーを設置した状態(シングルーダブル)
15% – 10%:窓を開けて網戸に張り付けるシートタイプの目隠しを貼った場合
0%:窓を閉めて、目隠しフィルムやカーテンなどでカバーした場合

材料選択

(2023年10月27日更新)アップデートが遅れましたが耐候剤を添加したポリプロピレン製と耐候性に優れたABS-PMMA製の販売を始めています。素材の比較表をご参照ください。

(20230419更新)耐候性を高めた商品へのご要望があります。ポリプロピレン製のものは直射日光が直接当たらない場所ではあまり耐候性を気にせずに数年間ご使用いただけると考えています。直射日光が良く当たるような場所でご使用いただける別材料の商品を準備中です。価格は40%-50%高くなる見込みです。

(2022年7月15日更新)ポリプロピレン ホモタイプ 100% 添加剤なしです。比較的透明度が高いのでこの材料を選択しています。DIY的にサイズを調整してもらうときに加工しやすいように少し柔らかいブロックタイプ、また汚れを防ぐために光触媒添加剤入りなどを試しましたが、全体的に透明度が下がり乳白色になってしまうために現在は採用していません。対候性の高いポリカーボネートなども検討しましたが、価格が高価、重量が重い、DIY的な加工が難しいなどの理由で現在は考えていません。
ポリプロピレンはリサイクルができるプラスチックで将来的に分別する場合にも他の材料と混合しないのがいいと考えています。

耐用年数

(2023年10月27日更新)アップデートが遅れましたが耐候剤を添加したポリプロピレン製と耐候性に優れたABS-PMMA製の販売を始めています。素材の比較表をご参照ください。

(20230419更新)直射日光が良く当たるような場所でご使用いただける別材料の商品を準備中です。価格は40%-50%高くなる見込みです。

(2022年7月15日更新)製品化して販売する前に試作品で確認したところでは、直射日光に常にさらされている過酷な状況の場合は1~3年程度、直射日光にあまりさらされていない状況の場合は2~4年程度と考えています。製品化してから数年しかたっていないのでデータが少ないのと、設置されている状況が様々なので幅があります。

エアリールーバー本体は、日光にさらされて色は少しづつ白くなり、徐々に硬化していきます。取付用のピンは、少し複雑な加工をしていることもあり、エアリールーバーよりも少し早く劣化が出ると思われます。

窓の外に設置されて直射日光にさらされる「すだれ」や「よしず」などは数年で交換されるケースが多いようですが、エアリールーバーもほぼ同程度ではないかと考えられます。今後お寄せいただいた状況などを参考に平均的な耐用年数をご紹介していきたいと考えてます。

雨の吹込み防止としての効果

多くの方々にこの効果を高く評価していただいています。ありがとうございます。試作品の段階からこの効果があることはわかっていましたが、雨量や風の状況などで感じていただける効果に幅があります。雨自体の吹込みはある程度防ぐことができますが、それで効果を認めていただける場合と、やはり湿った空気が吹き込むことで効果をあまり感じないと評価される場合があります。エアリールーバーの利点としては公式にはご紹介していませんが、この効果を引き続き認めて使っていただけるとすればたいへんありがたいと思っています。

カラーバリエーション

ブラック、完全な透明(雨の吹込み防止が主な利用方法ということで)などのご要望をいただいています。現在計画はありませんが、将来ご要望が多くあれば検討したいと考えています。

付属の取付ピン、付属のを使わないDIY的方法

(2023年10月27日更新)アップデートが遅れましたが網戸の外側でピンの先端に刺して使う”キャッチ”の販売を始めています。

(20230419更新)取付ピンのデザインは、エアリールーバー本体の厚みや角度のデザインと同様に、エアリールーバーの一つの大事な特徴です。
DIY的な作業があまり得意ではない人でも、簡単に、(外側から網戸に容易にアクセスできない場合でも)室内側から、安全に、網戸への負担をできるだけ少なく、取付けられるようにしています。1枚だけの時も、また2枚の時でも1種類の取付ピンで使えるような長さにしています。

エアリールーバーは使用されているときには室内側から直接目に入るので、しいて言えばインテリアの要素にもなります。シンプルなものにしたい、またアフォーダンス的な(説明がなくても形状そのものから自然に使い方がわかる)ものにしたいという考えもありました。外側からの見え方があまりよくない点はその通りですが、機能的な面、室内からの見え方を優先しています。

標準の取り付け方として取付ピンを付属していますが、いろいろとDIY的に工夫されて、結束バンドや針金などで取り付けられている例をご紹介いただいています。エアリールーバーはそのまま使っていただける製品でもありますが、DIY用の材料のような性格もあると考えています。状況に応じて工夫してご利用いただいていて大変うれしく思っていおります。